コラム
【総合内科専門医監修】健康診断で「血圧異常」を指摘されたら
はじめに
健康診断で「血圧が高めです」「要再検査」と指摘された経験がある方は多いのではないでしょうか。血圧の異常は、自覚症状が乏しいため見逃されやすい項目でもあります。
「血圧異常」には高血圧と低血圧があります
血圧は、心臓が血液を勢いよく送り出すときの圧(最高血圧)と、心臓が血液を取り込みふくらんでいるときの圧(最低血圧)の2つの数値で表されます。
血圧が高い状態だけでなく、低い状態も体に影響を及ぼすことがあります。
血圧の主な指標と目安
健診でよく使われる指標は次のとおりです。
〇収縮期(最高血圧):129mmHg以下
〇拡張期(最低血圧):84mmHg以下
※基準や判定は、健診機関・状況(服薬の有無など)によって異なる場合があります。
その他の生活習慣病はこちら(生活習慣病ページ)からご確認ください。
なぜ血圧の異常は放置しないほうがよいの?
血圧が高い状態が続くと、血管に負担がかかり、徐々にダメージが蓄積していきます。その結果、動脈硬化が進み次のような重大な病気のリスクが高まります。
脳卒中(脳出血・脳梗塞など)
高血圧が続くと、脳の血管が傷つきやすくなり、出血や血管の詰まりにつながることがあります。
心筋梗塞・狭心症
心臓の血管に負担がかかり、血流が悪くなることで胸の痛みなどが起こり得ます。
慢性腎臓病
腎臓の血管に影響し、腎機能がじわじわ低下する可能性があります。
また、低血圧の場合も「たまたま低いだけ」と片付けられないことがあります。特に、朝の立ちくらみやめまい、だるさ、集中しづらさなどが続く場合は、原因の整理が役立ちます。
再検査と言われたら、最初にやること
「要再検査」の場合は、自己判断で様子見にせず、まず再検査の準備を進めるのが大切です。
健診結果のコピーや数値を確認する
最高血圧・最低血圧が、どちらよりで高い(または低い)かを把握します。
前回からの変化を振り返る
直近で睡眠が崩れた、飲酒が増えた、食事が乱れた、ストレスが大きかったなど。
再検査の条件を確認する
空腹の有無、当日の飲酒やカフェイン、服薬の有無など、指示があれば優先します。
測定の場面を再現できるようにする
再検査当日は、できる範囲でリラックスした状態で測定できるようにします。
今日からできる血圧のための生活ポイント
血圧対策は、極端なことよりも「継続できる工夫」が重要です。
食事:塩分と食べ方を整える
・しょうゆ・漬物・加工食品など、塩分が多くなりやすいものを意識して減らす
・「減塩」だけでなく、具を増やす/汁を飲みすぎないなど形を変える
運動:強度より「習慣化」
・いきなり激しい運動より、散歩や軽い運動を習慣にする
・長時間座りっぱなしを避け、こまめに体を動かす
睡眠・ストレス:整えるだけでも差が出る
・睡眠不足やストレスは血圧に影響しやすい
・まずは就寝・起床のリズムを乱さないところから
低血圧がつらい場合
・立ち上がりでめまいがある場合は、急に動かずゆっくり
・水分のとり方や生活リズムの見直しも、症状の整理につながります
※数値が高い/低い場合、また服薬中の場合は自己判断で中断・変更せず、医師の指示に従うことが前提です。
まとめ:血圧異常は「見逃さないきっかけ」
血圧の異常は、症状が出ていないとしても、体に負担が積み重なる可能性があります。健康診断で指摘を受けたら、数値をたまたまで終わらせず、再検査で状態を確かめることが大切です。
その他の健診異常に関してはこちら(健康診断で異常を指摘されたら読むページ)からご確認ください。
岡山市北区の表町診療所では、健康診断後のサポートに力を入れています。
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