コラム

TOP > コラム > 健康診断の結果ってどうやって見るの?内科医師が詳しく解説!

健康診断の結果ってどうやって見るの?内科医師が詳しく解説!

健康診断の結果表が手元に届いたとき、「この英字は何?」「数値が基準値を少し超えていたけど大丈夫?」と感じたことはありませんか。

 

判定記号が示す
5つのレベルとは?

健康診断の結果表には、数値と一緒に「A」「B」「C」「D」「E」といったアルファベットが記載されています。これらは単なる優劣を表すのではなく、「今後どう行動すべきか」という重要な指針です。各判定の意味を正確に理解することが、適切な対応の第一歩となります。

判定記号の意味

〇A判定(異常なし)

現時点では健康状態に問題ありません。
検査値は基準の範囲内です。引き続き今の生活習慣を維持しましょう。

〇B判定(軽度異常・経過観察)

すぐの治療は不要ですが注意が必要です。
わずかな変動が見られるため、すぐに受診が必要というわけではありませんが、生活習慣を見直す機会にしましょう。

〇C判定(要再検査)

正確な評価のため再検査が必須です。
基準値からはずれた項目があります。別の日に再度検査を受けて、一時的な変動かどうかを確認しましょう。

〇D判定(要精密検査)

専門的な診断が必要です。
明らかな異常の可能性があります。早めに医療機関を受診し、専門的な検査を受けてください。

〇E判定(要治療)

医学的に治療が必須です。
すでに治療が必要な状態と判断されますので、できるだけ早く医師の診察を受けましょう。

 

「基準値」が意味するものとは

結果表には「基準値」や「参考値」といった欄があります。これは、健康な人の集団から統計的に算出された目安の数値です。「この範囲に入っていれば完全に健康」というものではなく、あくまでも参考の目安である点を知っておくことが大切です。

体質や年齢・性別によって、基準値の範囲内でも注意が必要なケースがあります。一方で、基準値を少し超えていても、それが慢性的な異常ではなく一時的な変化である場合も少なくありません。重要なのは、「今の数値」だけでなく「過去との変化」を合わせて総合的に確認することです。

・昨年の結果と比べて大きく変わっていないか

・複数の項目に同時に異常が出ていないか

・自覚症状(だるさ、むくみ、頻尿など)がないか

不安がある場合には、遠慮なく専門の医師に相談することをおすすめします。

 

異常値=病気ではない

健康診断で異常値が出たからといって、それが直ちに病気を意味するわけではありません。検査結果には様々な要因が影響するのです。

一時的な異常を引き起こす要因

生活習慣による影響

・検査前日の脂っこい食事
→肝機能や脂質の数値に異常

・前夜のアルコール多飲
→同様の影響

検査当日の状態

・体調不良

・ストレスや緊張による血圧・心拍数上昇

・「白衣高血圧」(検査環境による一時的な血圧上昇)

 

正しい対応方法

1回の異常値だけで「病気だ」と決めつけず、以下の対応が重要です。

・医師による再評価・再検査を受ける

・過去の健診と比較して明らかな変化がないか確認

・複数項目に異常がないか確認

特に、過去の健診との比較で明らかな変化がある場合や複数項目に異常が見られる場合には、早期の医療機関への受診をおすすめします。

 

主な検査項目の見方

脂質(コレステロール)

LDL(悪玉)、HDL(善玉)、中性脂肪の3つを確認します。
動脈硬化のリスクに関わります。

血糖・HbA1c

糖尿病や予備群の確認に使われます。
HbA1cは過去1〜2か月の平均血糖値を反映します。

血圧

上(収縮期)129mmHg以下、下(拡張期)84mmHg以下が目安です。緊張で上がることもあります。

肝機能(AST・ALT・γ-GTP)

肝臓の状態を示す指標です。飲酒・脂肪肝などで上昇することがあります。

腎機能(クレアチニン・eGFR)

腎臓のろ過機能を確認。eGFRが60を下回ると慢性腎臓病の可能性があります。

胸部レントゲン・心電図

肺や心臓の異常を確認します。「所見あり」と記載があっても、すぐに病気とは限りません。

詳しい各項目の指標と基準値はこちら(健康診断で異常を指摘されたら読むページ)からご確認ください。

 

内科受診のタイミング
~後回しは危険~

健康診断で「要再検査」や「要精密検査」の記載があった場合、可能な限り早めに医療機関を受診することが大切です。忙しい日常の中でつい後回しにしてしまいがちですが、再検査を放置することで病気の進行リスクを高めるおそれがあります。

速やかな受診が強く推奨される方

以下に当てはまる場合は、すぐに医療機関を受診してください。

✓ 検査値が基準値から大きく逸脱している

✓ 結果票に「D(要精密検査)」と記載されている

✓ 再検査の指示が2項目以上ある

✓ 自覚症状がある(倦怠感、息切れ、むくみ、頻尿など)

✓ 以前の健康診断でも同様の異常を指摘されたことがある

 

まとめ

健康診断の結果は、あなたの現在の健康状態と、今後の行動指針を教えてくれる重要な情報です。判定記号の意味を理解し、必要に応じて速やかに医療機関を受診することが、自分の体を守る第一歩となります。「様子を見よう」と放置するのではなく、医師の指示に従って再検査や精密検査を受けることをおすすめします。

 

岡山市北区の表町診療所では、健康診断後のサポートに力を入れています。「結果が届いたけれど見方がよくわからない」「再検査の指示があった」という方は、ぜひ結果表をお持ちのうえご来院ください。総合内科専門医の資格を持つ院長が、お一人おひとりの結果を丁寧に確認し、詳しく解説いたします。

必要な場合の再検査や、糖尿病・高血圧症などの生活習慣病の治療、そして高度な医療が必要な際の専門病院へのご紹介まで、しっかりサポートさせていただきます。健康診断の結果で少しでも気になることがありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

 

ネット予約
LINE予約
健康診断について