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【総合内科専門医監修】健康診断で「血糖異常」を指摘されたら

はじめに

健康診断で「血糖値が高め」「HbA1cが少し高いので再検査を」と言われると、驚いたり不安になったりする方も多いでしょう。血糖値の異常は、糖尿病だけでなく「その一歩手前」を示すこともあります。

 

血糖値は「体のエネルギー」の指標

食事をすると、炭水化物は消化・吸収されてブドウ糖になります。ブドウ糖は、筋肉や脳など体のエネルギー源です。

一方で、血液中のブドウ糖が必要以上に多い状態が続くと、体に負担がかかっていきます。
そのバランスを調整するのがインスリンというホルモンです。

糖尿病の詳しい説明はこちら(糖尿病ページ)からご確認ください。

 

よく見かける指標と目安

血糖の状態をみるとき、健診では主に次の指標が使われます。

〇空腹時血糖(BS/BG/Glu)

食事をしていない状態(空腹)での血糖の高さをみる指標:99mg/dL以下

〇HbA1c

過去1〜2か月の平均的な血糖状態を反映:5.5%以下

※目安や基準は健診機関・検査条件によって表記が異なる場合があります。

 

その他の生活習慣病に関してはこちら(生活習慣病ページ)からご確認ください。

 

血糖値の異常は体の状態を確認する合図です

血糖値の異常は、いきなり糖尿病が確定する話とは限りません。健康診断で見つかるのは、多くの場合「今の状態を確認したい」という合図です。

〇まだ糖尿病とまでは言えないが、血糖が高めの状態(糖尿病予備群のような段階)

〇食事や体調の影響で、一時的に高くなっている可能性

〇すでに慢性的に高い状態が続いている可能性

つまり重要なのは、「今の数値の理由を確かめること」です。

 

なぜ放置しない方がよいの?

血糖が高い状態が続くと、体の中で少しずつ負担が積み重なります。初期には自覚症状がほとんどないことも多く、「気づかないうちに進んでいる」ケースが少なくありません。

放置すると、将来的に血管や臓器に影響が出る可能性があり、主に以下のような影響が起こり得ます。

目(糖尿病網膜症)

高血糖が長く続くことで、目の奥にある細い血管(網膜)の働きが弱くなります。すると、見えにくさやかすみのような変化が起こることがあります。進行すると、視力に影響が出る可能性があるため、早い段階で状態を確認し続けることが大切です。

腎臓(糖尿病腎症)

腎臓は血液中の不要なものをこして体の状態を整える働きがあります。血糖が高い状態が続くと、腎臓の血管やろ過の仕組みに負担がかかり、腎機能が低下していくことがあります。初期は自覚症状が乏しいため、検査(尿など)でのチェックが重要になります。

神経(糖尿病神経障害)

高血糖が続くと、手足の末梢(末端の神経)に影響が出ることがあります。たとえば、しびれ、感覚が鈍くなる、痛みや違和感が続くなどです。さらに進むと、ケガに気づきにくくなる場合もあり、感染や治りにくさにつながることがあります。

歯・口の中(歯周病等)

血糖が高い状態が続くと、口の中の環境にも影響が出やすくなります。たとえば、歯周病は、歯ぐきの炎症が進むことで歯を支える組織が傷ついていく病気ですが、高血糖が続くと治りにくくなったり、進行しやすくなることがあります。

 

早期では自覚が乏しい一方で、時間がたつほど影響が大きくなりやすいのが特徴です。

「今ある症状がない」=「安全」とは限らないため、健診結果をきっかけに状態を把握しておくことが大切です。

 

再検査の前に「状況」を振り返る

再検査までの間にできるのは、治療を始めることよりもまず原因の手がかりを集めることです。

〇前日の食べ方(暴飲暴食、甘いもの多めなど)

〇飲酒の有無

〇睡眠不足やストレスの強さ

〇運動量の変化(最近動いていない等)

〇体調(風邪気味など)

〇服薬中の薬(該当する場合)

血糖は、生活や体調の影響を受けやすい指標です。だからこそ「同じ条件で再度確認する」意味が出てきます。

 

今日からできる改善方法

血糖の改善に大切なのは、極端な食事制限よりも、続けられる形に整えることです。

食事

〇甘い飲み物や間食の回数を減らす

〇主食(ご飯・パン・麺)を“ゼロ”にせず、量と食べ方を工夫する

〇野菜やきのこ、海藻など食物繊維を増やす

〇「早食い」を避け、ゆっくり食べる

運動

〇散歩など、無理のない範囲で体を動かす

〇長時間座りっぱなしを避ける(立って伸びをする等でも)

〇運動は、血糖を下げる助けになるほか、体重管理や生活リズムの改善にもつながります。

睡眠・ストレス

〇睡眠不足が続くと、食欲や生活リズムが乱れ、血糖が上がりやすくなることがあります。

〇ストレスが強い状態では、体の状態が変化し、甘いものを欲しやすくなるなど食行動に影響する場合があります。

〇まず睡眠時間を極端に削らない、就寝・起床のリズムを大きく崩しすぎないといった「乱れを減らす」工夫が始めやすいです。

 

まとめ:血糖の状態を知ることが将来のリスクを減らす

健康診断で「血糖値の異常」を指摘されたら、まずはその数値がどんな状態を表しているのかを確認することが第一歩です。再検査や結果の説明をもとに、食事・運動・睡眠など生活面を無理なく整えていけば、より良い方向に変えられる余地があります。焦らずにできることから少しずつ始めてみてください。

その他の健診異常に関してはこちら(健康診断で異常を指摘されたら読むページ)からご確認ください。

 

岡山市北区の表町診療所では、健康診断後のサポートに力を入れています。

「結果が届いたけれど見方がよくわからない」「再検査の指示があった」という方は、ぜひ結果表をお持ちのうえご来院ください。総合内科専門医の資格を持つ院長が、お一人おひとりの結果を丁寧に確認し、詳しく解説いたします。

必要な場合の再検査や、糖尿病のみならず、脂質異常症・高血圧症などの生活習慣病の治療、そして高度な医療が必要な際の専門病院へのご紹介まで、しっかりサポートさせていただきます。健康診断の結果で少しでも気になることがありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

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