健康診断で異常を指摘されたら読むページ
健康診断で再検査と言われた方へ
まずは落ち着いて、結果票を確認しましょう
健康診断の結果票を開いて「要再検査」や「要精密検査」という文字を見つけたとき、不安な気持ちになるのは当然のことです。「何か重大な病気が見つかったのでは」「すぐに治療が必要なのだろうか」そんな心配が頭をよぎる方も多いのではないでしょうか。
しかし、まずは深呼吸をして、落ち着いて対応することが大切です。健康診断の目的は、病気を早期に見つけて重症化を防ぐことにあります。再検査を勧められたということは、何らかの数値が基準値から外れていたか、より詳しく調べる必要があると判断されたというサインです。
実は、異常値の原因が一時的なものであるケースも少なくありません。前日に食べ過ぎてしまった、睡眠不足だった、風邪気味だった、緊張して血圧が上がっていたなど、日常のちょっとした変化によって数値が変動することもあります。だからこそ、一度の検査結果だけで判断せず、再検査によって正確な状態を確認することが重要なのです。

健康診断結果を受けて、すぐに行うべきこと
健康診断の結果が返ってきたら、まずは結果票をしっかりと読んでみましょう。
数値がどれだけ基準値から逸脱しているか、再検査が必要とされている項目が1つなのか複数なのかを確認します。
結果票には「A:異常なし」「B:経過観察」「C:要再検査」「D:要精密検査」「E:要治療」などの分類がありますが、CやD、Eに該当している場合は、できるだけ早めに医療機関を受診しましょう。
岡山市北区の表町診療所では、健康診断で異常を指摘された方の再検査に対応しています。県庁通り駅から徒歩2分とアクセスも良好で、お忙しい方でも受診しやすい立地です。
再検査を受ける際に気をつけること
再検査をより正確に行うために、以下の点に注意してください。
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結果票は必ず持参しましょう
数値や評価区分を確認するために必須です。前回の結果と比較することで、より適切な判断ができます。
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体調を整えて受診しましょう
発熱や風邪症状があると正確な数値が得られません。体調が整ってから受診するようにしてください。
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空腹状態で受診することが望ましい検査もあります
特に血液検査(脂質や血糖など)では、前日夜9時以降は絶食が推奨されます。ただし、水やお茶は飲んでも構いません。
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服薬中の薬をメモしておきましょう
検査に影響を及ぼす薬剤があるため、現在服用している薬の情報は重要です。お薬手帳をお持ちの方はご持参ください。
健康診断の結果の見方
判定記号は何を意味しているのか
健康診断の結果表には、たくさんの数値と一緒に「A」や「C」「D」といったアルファベットが記載されていることが多くあります。これらの記号は、それぞれの検査項目において、その結果が基準値の範囲内なのか、再検査が必要なほど逸脱しているのかを示しています。 しかし、これらの記号の意味を正確に理解している方は意外と少ないのではないでしょうか。ここで、一般的な判定区分について説明します。
| A判定(異常なし) | 全ての検査項目が基準値内にあり、健康状態に問題はないと考えられます。 |
|---|---|
| B判定 (軽度異常・経過観察) |
一部の項目にわずかな変動があるものの、すぐに医療機関での精密検査が必要というわけではありません。ただし、生活習慣の見直しが推奨されることがあります。 |
| C判定(要再検査) | 基準値を逸脱している項目があり、正確な評価のために再検査が必要です。放置せず、必ず医療機関での再検査を受けましょう。 |
| D判定(要精密検査) | 明らかに異常な数値が出ている、または重大な疾患の疑いがある場合です。速やかに専門的な検査や診察が求められます。 |
| E判定(要治療) | すでに治療が必要と判断される数値です。すぐに医師の診察を受け、治療方針を決定する必要があります。 |
健康診断の判定記号は、単なる優劣を表すものではなく、「今後どう行動すべきか」を教えてくれる重要な指針です。見落としたり軽視したりせず、医療機関での再評価を受けることが、自分の体を守る第一歩となります。
基準値の「正常」とは何か
健康診断の結果に記載されている「基準値」は、健康な人の集団から統計的に算出されたものであり、「この値に当てはまれば完全に健康で安心」というわけではありません。実際には、体質や性別、年齢、生活習慣などによって個人差があるため、同じ数値でも健康への影響は人によって異なることがあります。
たとえば、ある人では血圧が少し高めでも健康上問題がないこともありますし、別の人ではその数値が重大な病気の兆候になっている場合もあるのです。逆に、基準値の範囲内だからといって安心していたら、実はじわじわと病気が進行していたというケースも報告されています。
このように、「基準値に入っているかどうか」だけで判断するのではなく、「これまでとの比較」や「その他の数値との関連性」、「自覚症状の有無」といった要素を総合的に見ることが非常に重要です。だからこそ、健康診断の結果を見て不安がある場合には、専門の医師に相談することをおすすめします。
異常値=病気ではない
健康診断で異常値が出たからといって、それが直ちに病気を意味するわけではありません。実際に多くの医療機関でも明記されている通り、健康診断の結果にはさまざまな要因が影響します。
たとえば、検査前日に脂っこい食事を摂っていたり、前の晩にアルコールを多めに飲んでいた場合には、肝機能や脂質の数値に一時的な異常が現れることがあります。また、検査当日の体調が万全でなかったり、ストレスや緊張で血圧や心拍数が上昇してしまうこともあります。いわゆる「白衣高血圧」という言葉もあるように、検査環境が数値に影響を与えるケースは決して珍しくありません。
したがって、健康診断の結果で異常値が出たとしても、1回の数値だけで「病気だ」と決めつけず、医師による再評価や再検査を受けることが大切です。特に、過去の健診と比べて明らかな変化がある場合や、複数項目に異常が見られる場合には、早期に医療機関を受診することをおすすめします。
内科に行くタイミングは
健康診断で「要再検査」や「要精密検査」の記載があった場合、可能な限り早めに内科などの医療機関を受診しましょう。忙しい日常の中でつい後回しにしてしまいがちですが、再検査を放置することで病気の進行リスクを高めるおそれがあります。 特に以下のような方は、速やかな受診が強く推奨されます。
- 検査値が基準値から大きく逸脱している方
- 結果票に「D要精密検査」と記載されている方
- 再検査の指示が2項目以上ある方
- 自覚症状(倦怠感、息切れ、むくみ、頻尿など)がある方
- 以前の健康診断でも同様の異常を指摘されたことがある方
岡山市北区の表町診療所では、健康診断結果の持参により、どのような検査が必要かを医師が丁寧に確認し、必要に応じて再検査や専門病院への紹介も行っています。総合内科専門医である菊池宏院長が、糖尿病、高血圧症、脂質異常症などの生活習慣病を中心に、内科全般の診療に対応いたします。
健康診断で「脂質の異常」を指摘されたら
脂質異常症とは
健康診断の結果で「コレステロールが高いですね」「中性脂肪が高めなので、再検査をしてください」と言われたことはありませんか。 このように、血液中の脂質に異常がみられる状態を、脂質異常症(高脂血症)といいます。脂質異常症は、自覚症状がほとんどなく放置されがちな病態ですが、動脈硬化を進行させ、将来的に心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすリスクが高まるため、早期発見と管理が非常に重要です。
脂質の主な指標と基準値
- 総コレステロール:140~199㎎/dl
- LDLコレステロール(悪玉コレステロール):60~119㎎/dl
- HDLコレステロール(善玉コレステロール):40㎎/dl以上
- 中性脂肪(トリグラセライド、TG):30~149mg/dl
脂質異常が引き起こす可能性のある病気
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動脈硬化性疾患
脂質異常症が進行することで血管の内側が狭くなり、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などのリスクが高まります。これらは命に関わる重大な疾患であり、予防が何よりも大切です。
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家族性高コレステロール血症
遺伝的要因によりLDLコレステロールが非常に高くなる病態です。若年での心血管疾患リスクが高く、早期からの管理が必要です。
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脂肪肝・膵炎
特に中性脂肪が高い状態が続くと、肝臓や膵臓に脂肪が沈着し、慢性炎症を起こすことがあります。
表町診療所からのメッセージ
脂質異常症は、目に見える症状がなくても着実に血管の老化を進行させるリスク要因です。しかし、早期に発見し、生活を見直し、必要な治療を受けることで、将来の大きな病気を防ぐことにつながります。
表町診療所では、脂質異常症の再検査や生活指導、必要に応じた治療のご相談を受け付けております。健康診断で「コレステロールが高い」と言われた方、「何から始めたらいいか分からない」という方も、まずはお気軽にご相談ください。
健康診断で「血圧の異常」を指摘されたら
高血圧・低血圧について
健康診断で「血圧が高めです」「要再検査です」などと指摘されたことがある方は多いのではないでしょうか。血圧の異常は、日本人に非常に多く見られるものでありながら、自覚症状に乏しいため、見逃されやすい項目です。
実際、日本の高血圧人口は約4,300万人とも言われており、そのうち半数以上が治療を受けていない、または自身が高血圧であることに気づいていないとされています。血圧が高い状態が続くと、動脈硬化が進行し、心筋梗塞・脳卒中・心不全などの命に関わる病気を引き起こすリスクが高まります。
血圧の主な指標と基準値
- 収縮期(最高血圧):129㎜Hg以下
- 拡張期(最低血圧):84mmHg以下
高血圧が引き起こす病気
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脳卒中(脳出血・脳梗塞)
高血圧と脳卒中の関係は深く、日本人の死因の上位を占めている重大な病気です。血圧が高い状態が長く続くと、脳の血管が傷つき、出血や詰まりを起こしやすくなります。
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心筋梗塞・狭心症
高血圧は心臓の血管にも負担をかけ、動脈硬化を進行させます。その結果、心筋に酸素が行き渡らず、胸の痛みや心筋の壊死を引き起こします。
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慢性腎臓病
高血圧は腎臓の血管にも影響し、慢性的に腎機能を低下させる可能性があります。進行すると透析が必要になることもあります。
低血圧も注意が必要
血圧が高いことが注目されがちですが、逆に「低血圧」も注意が必要です。特に若年層や女性に多く見られる症状で、朝の立ちくらみやめまい、倦怠感、集中力の低下などを引き起こします。
表町診療所からのメッセージ
血圧の異常は、症状がないままじわじわと体に負担をかけていく「沈黙の病気」です。特に高血圧は、年齢とともに誰にでも起こり得るものであり、放置すれば命に関わる病気に繋がることもあります。
健康診断で指摘を受けた際には、数値を見て「大丈夫そう」と思っても、自己判断せずに医師の評価を受けることをおすすめします。表町診療所では、血圧の異常に関する再検査や生活指導も丁寧に行っております。
健康診断で「血糖値の異常」を指摘されたら
糖代謝異常について
健康診断の結果で「空腹時血糖が高めです」「HbA1cが少し高いので再検査してください」と指摘された方は多いかと思います。血糖値の異常は、糖尿病やその予備群の可能性を示すサインであり、早期に対処することで将来的な重篤な合併症を予防することができます。 糖尿病は、国内におよそ1,000万人の患者がいるとされる、非常に身近な慢性疾患です。しかしその一方で、糖尿病の初期には自覚症状がほとんどないため、健診で初めて気づくという方も少なくありません。
糖代謝の主な指標と基準値
- 空腹時血糖(BS、BG、Glu):99㎎/dl以下
- HbA1c:5.5%以下
糖代謝異常で考えられる病気
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糖尿病(2型)
生活習慣病のひとつで、膵臓から分泌されるインスリンの働きが悪くなることで血糖値が慢性的に高くなる病気です。初期にはほとんど症状がありませんが、放置すると網膜症、腎症、神経障害などの糖尿病三大合併症を引き起こすリスクがあります。
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糖尿病予備群(境界型糖尿病)
血糖値は正常値より高いものの、糖尿病の診断には至らない状態です。この段階での生活改善によって、糖尿病の発症を予防できる可能性が高いため、非常に重要なタイミングといえます。
表町診療所からのメッセージ
表町診療所では、糖代謝異常を指摘された方に対し、再検査の実施、生活習慣指導、栄養相談などを行っております。初期の段階で適切に対応することで、薬に頼らずに改善を目指すことも十分に可能です。糖尿病やその予備群が心配な方、健診で指摘を受けた方は、お早めにご相談ください。
健康診断で「肝機能の異常」を指摘されたら
肝機能異常について
健康診断の結果を見て、「GPTが高い」「γ-GTPが基準値を超えている」「ASTが要再検査」といった記載があり、不安に感じたことはないでしょうか。 肝機能検査は、体の中でも沈黙の臓器といわれる肝臓の健康状態を知るための重要な指標です。肝臓は多少のダメージでは症状が現れにくく、気づかないうちに障害が進行しているケースも少なくありません。
肝機能の主な指標と基準値
- AST(GOT):30U/L以下
- ALT(GPT):30U/L以下
- γ-GTP:50U/L以下
肝機能異常が示す可能性のある病気
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脂肪肝・MASLD(代謝異常関連脂肪性肝疾患)
肝臓に脂肪がたまる状態で、飲酒歴がなくても起こります。肥満やメタボリックシンドローム、糖尿病との関連が深い病気であり、進行すると「MASH(代謝異常関連脂肪性肝炎、旧称NASH)」から「肝硬変」「肝がん」に至る場合もあります。
また、MASLDはそれ自体が心血管疾患の発症リスク、2型糖尿病の新規発症リスク、慢性腎臓病や一部のがん(大腸がんなど)の発症リスクを高める、多系統にわたる全身性の疾患と位置付けられています。 -
アルコール性肝障害
多量の飲酒を続けていると、肝臓に脂肪や炎症、線維化が生じます。最初は脂肪肝で済みますが、やがて肝炎、肝硬変、肝がんに進行することがあります。
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ウイルス性肝炎(B型・C型など)
血液や体液を介して感染するB型肝炎やC型肝炎ウイルスは、慢性的な肝障害を引き起こします。
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肝硬変・肝がん
長期にわたる肝炎や脂肪肝、アルコールの影響が蓄積されることで、肝臓の組織が線維化し、「肝硬変」に至ることがあります。
表町診療所からのメッセージ
表町診療所では、肝機能異常を指摘された方への再検査、超音波検査、生活習慣指導を行っております。また、必要に応じて専門医への紹介や、肝炎ウイルス検査などの追加検査にも対応可能です。
「異常値だけど、何も症状がないから…」と放置せず、未来の健康を守るためにも、早めのご相談をおすすめします。
健康診断で「血液の異常」を指摘されたら
貧血・血球異常について
健康診断で「ヘモグロビンが低いですね」「赤血球が少なめです」「白血球の数が基準から外れています」といった指摘を受けた方も多いのではないでしょうか。これらはすべて、血液検査の異常に関するものであり、体の酸素運搬機能や免疫、止血機能に関わる重要な項目です。
貧血の主な指標と基準値
ヘモグロビン(Hb):男性13.1~16.3g/dl 女性12.1~14.5g/dl
血球の主な指標と基準値
- 白血球数:3100~8900/μL
- 血小板:14.5~32.9万/μL
- 赤血球数:男性4.35~5.55×106/μL 女性3.86~4.92×106/μL
貧血の主な種類と原因
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鉄欠乏性貧血
最も多いタイプで、特に月経のある女性に多くみられます。鉄分の不足によってヘモグロビンが作れなくなる状態です。
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慢性疾患による貧血
腎不全、がん、リウマチ性疾患など、慢性疾患が背景にある貧血で、炎症によって鉄の利用が抑制されて起こります。
表町診療所からのメッセージ
表町診療所では、健康診断で血液の異常を指摘された方に対して、再検査・精密検査・生活指導・必要に応じた専門医への紹介まで、一貫した対応を行っております。
「貧血は体質だから仕方ない」「少し数値が低いだけ」と軽く見ずに、一度きちんと調べてみることが、ご自身の健康を守る第一歩です。ぜひお気軽にご相談ください。
健康診断で「腎機能の異常」を指摘されたら
慢性腎臓病について
健康診断の結果で「クレアチニンが高めです」「eGFRが基準を下回っています」「尿たんぱくが出ています」といった指摘を受けたことはありませんか。
これらはすべて、腎臓の機能に関する異常を示しています。腎臓は、体の老廃物を尿として排出するだけでなく、血圧の調整や赤血球の生成にも関わる非常に重要な臓器です。腎機能の低下は自覚症状が出にくいため、健康診断での数値が最初のサインとなることが多いのが特徴です。
腎機能の主な指標と基準値
- 血清クレアチニン:男性1.0㎎/dl以下 女性0.7㎎/dl以下
- eGFR:60以上
慢性腎臓病(CKD)とは
慢性腎臓病(CKD)は、何らかの原因によって腎機能が長期間にわたり低下し続ける病気です。自覚症状に乏しく、気づいたときにはかなり進行しているケースもあります。
CKDの原因には、高血圧、糖尿病、脂質異常症、慢性糸球体腎炎、IgA腎症、薬剤性腎障害、高齢による加齢性腎機能低下などがあります。
表町診療所からのメッセージ
表町診療所では、腎機能の異常を指摘された方に対して、専門的な血液・尿検査、超音波検査、食事・生活習慣の指導を行っております。
「数値が少し悪いだけだから」と放置せず、将来の透析予防、健康寿命の延伸のためにも早期受診をおすすめします。
健康診断で「尿酸値の異常」を指摘されたら
高尿酸血症について
健康診断で「尿酸値が基準値を超えています」「高尿酸血症の疑いがあります」といった指摘を受けたことはありませんか。尿酸は、体内の細胞が新陳代謝によって生み出す「プリン体」が分解されてできる老廃物です。
通常は腎臓から尿として体外に排出されますが、何らかの理由で尿酸が溜まりすぎると、さまざまな健康トラブルを引き起こす原因となります。
尿酸値の主な指標と基準値
- 男性:3.6〜7.0mg/dL
- 女性:2.5〜6.0mg/dL
- ※血中の尿酸値が7.0mg/dLを超えると、「高尿酸血症」と診断されます。
高尿酸血症が引き起こす病気
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痛風(痛風関節炎)
高尿酸血症の最もよく知られた合併症です。血液中の尿酸が関節内で結晶化し、免疫反応によって炎症と激痛を引き起こす病気です。
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尿路結石
尿酸が多すぎると尿中に結晶ができやすくなり、腎臓や尿管に石(尿路結石)を形成することがあります。
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慢性腎臓病(CKD)
尿酸が高い状態が続くと、腎臓に負担をかけて慢性腎不全へと進行する場合もあります。
表町診療所からのメッセージ
表町診療所では、尿酸値の異常に対して、詳細な再検査(血液・尿・腎機能評価)、痛風の既往や発作の有無の確認、食事・生活習慣の見直し指導、必要に応じた尿酸降下薬の処方など、個々の体質や背景に応じた対応を行っております。
「痛風にはなっていないから大丈夫」と思って放置すると、腎臓や血管に知らず知らずのうちにダメージが蓄積されていることもあります。尿酸値が気になる方は、お早めにご相談ください。
健康診断で「尿の異常」を指摘されたら
尿潜血・尿たんぱくについて
健康診断で行われる尿検査では、尿に含まれるさまざまな成分が調べられています。その中でも、「尿潜血」や「尿たんぱく」は異常としてよく指摘される項目です。
「尿に血が混じっている」「たんぱく質が出ている」と聞くと驚かれる方も多いかもしれませんが、見た目には変化がない(いわゆる"顕微鏡的異常")場合が大半です。つまり、自覚症状がないまま異常が進んでいる可能性があるのです。
再試行T続ける尿潜血・尿たんぱくが検出される原因
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尿潜血について
尿潜血とは、尿の中に赤血球が混ざっている状態です。一般的には尿に血が混ざっていても、肉眼では見えず、検査で初めてわかることが多いため「潜血」と呼ばれます。 尿潜血が陽性になる原因には、膀胱炎や尿路結石、腎盂腎炎などの泌尿器系の病気、慢性糸球体腎炎(IgA腎症など)といった腎臓の病気、膀胱がんや腎がんなどの悪性腫瘍、激しい運動やストレスによる一過性の反応などがあります。
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尿たんぱくについて
通常、腎臓のフィルター(糸球体)は血液から老廃物をろ過し、たんぱく質のような大きな成分は体内にとどめます。ところが腎機能に異常があると、本来尿に出ないはずのたんぱく質が漏れ出してしまうことがあります。
これが「尿たんぱく(蛋白尿)」であり、慢性腎臓病(CKD)、糖尿病性腎症、高血圧性腎障害、運動後や発熱・脱水による一過性の蛋白尿などが原因として考えられます。
表町診療所からのメッセージ
表町診療所では、健康診断で尿検査異常(尿潜血・尿たんぱく)を指摘された方に対し、再検査(尿検査・血液検査)、腎臓の超音波検査、生活習慣に合わせた指導などを丁寧に行っています。
「目に見える変化がないから大丈夫」と思わず、数値で出た異常は、体からの"サイン"です。自分の体を守る第一歩として、ぜひお気軽にご相談ください。
健康診断で「便潜血陽性」を指摘されたら
便潜血検査について
健康診断の結果で「便潜血陽性」と書かれていたら、多くの方が「がんではないか」と不安になることでしょう。便潜血検査は、便の中に血液(ヘモグロビン)が混ざっているかを調べるスクリーニング検査です。
目には見えない微量の出血でも反応するため、ごく初期の大腸がんやポリープ、炎症などの兆候をとらえることができる重要な検査です。ただし、便潜血陽性だからといって即「がん」だと決まるわけではなく、まずは落ち着いて再検査(多くの場合、大腸内視鏡検査)を受けることが大切です。
便潜血が陽性になる原因
便潜血陽性の原因には、大腸がん・直腸がん、大腸ポリープ、痔核(いぼ痔)・裂肛(切れ痔)、大腸炎・感染性腸炎・虚血性腸炎などがあります。 特に大腸がんは早期発見が重要であり、便潜血検査はそのための有効なスクリーニング方法です。
表町診療所からのメッセージ
表町診療所では、便潜血検査で陽性となった方への対応として、健診結果の説明と精密検査のご案内、消化器専門医療機関への紹介、生活習慣や腸内環境の改善に向けたアドバイスを丁寧に行っております。 「痔かもしれないし…」「症状がないから大丈夫」と考える方も多いですが、便潜血陽性は放置せずに受診を。ご自身の健康を守るための第一歩として、早めのご相談をおすすめします。
健康診断で「心電図異常」を指摘されたら
心電図異常について
健康診断で行われる安静時心電図検査は、心臓の電気的な活動を記録することで、不整脈や心筋虚血、心肥大の有無などを調べる検査です。
「心電図に異常があります」「要再検査です」と書かれていると、心臓に関わることだけに強い不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、心電図の異常といっても、その多くは一時的な変化や治療の必要がない良性のものも多く含まれています。
大切なのは、異常の種類とリスクを正しく見極めることです。自己判断で「問題なさそうだから放っておこう」とするのではなく、専門の内科や循環器内科で再評価を受けることが大切です。
心電図異常でよく見られる主なパターン
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不整脈
心拍のリズムが乱れる状態で、期外収縮(上室性または心室性)、心房細動、徐脈性不整脈などがあります。
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心筋虚血の疑い(ST変化・T波異常など)
心筋に十分な酸素が届いていない可能性があるときに見られます。狭心症や心筋梗塞の前兆であることもあり、特に要注意です。
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心室肥大・心房肥大の所見
心臓の筋肉が厚くなっている兆候で、高血圧や弁膜症、先天性心疾患に伴って現れることがあります。
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伝導異常(房室ブロック、脚ブロックなど)
心臓内の電気信号がうまく伝わらない状態です。軽度のブロックは問題ないことが多いですが、進行すると失神や心不全の原因になることがあります。
表町診療所からのメッセージ
表町診療所では、健診で心電図異常を指摘された方に対して、過去の心電図データとの比較、症状の有無とライフスタイルのヒアリング、心エコー検査の実施、必要に応じて専門医療機関との連携など、不安な点を一つ一つクリアにしながら、適切な診断とアドバイスを行っています。
「検査は怖い」「症状がないから大丈夫」と思わず、ご自身の心臓の状態を正しく知ることが、将来の病気を予防する第一歩です。
健康診断で「胸部レントゲン異常」を指摘されたら
胸部レントゲン異常について
健康診断で行われる胸部レントゲン検査は、肺・心臓・気管・肋骨など胸部全体の構造を調べる基本的な画像検査です。 この検査で「異常影あり」「心拡大の可能性」「結節影を認める」などと指摘されると、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。 胸部レントゲンで見つかる異常の中には、治療の必要がない良性の所見から、精密検査が必要な疾患の兆候までさまざまなケースがあります。大切なのは、異常の種類や場所、形状、そして過去の画像との比較をもとに専門医が総合的に判断することです。
胸部レントゲンでよく見つかる異常とその意味
肺の異常影(結節影・浸潤影・索状影など) 結節影は肺に丸い影が見られる状態で、直径が小さい場合は良性の腫瘍や炎症の痕であることもありますが、肺がんや転移性腫瘍の可能性もあるためCT検査などでの精査が必要です。 浸潤影はモヤッとした影で、肺炎や結核などの感染症が疑われます。索状影・線状影は過去の炎症や肺線維症などにより残った線状の影です。
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胸膜肥厚・石灰化
肺の外側を覆う膜(胸膜)が厚くなったり、カルシウムが沈着して白く見える状態です。過去の胸膜炎や外傷の痕跡であることが多く、必ずしも病的な意味があるわけではありません。
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心拡大・大動脈の拡張
心臓の影が通常よりも大きく見える場合、心拡大(心肥大)や大動脈瘤の可能性が指摘されます。血圧が高い方や心臓病の既往がある方は、心臓超音波検査(心エコー)で精査を行うことが推奨されます。
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肺気腫の疑い
肺が過度に膨らみ、肺の弾力が失われている状態です。喫煙歴のある方に多く見られ、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の初期兆候であることがあります。
表町診療所からのメッセージ
表町診療所では、胸部レントゲンで異常を指摘された方に対し、過去の画像との比較によるリスク評価、必要に応じた胸部CT検査・心エコー・呼吸機能検査のご案内、喀痰検査や血液検査などの追加検査、精密検査が必要な場合の専門医療機関への紹介など、丁寧な説明と対応を行っています。
「無症状だから放置しても大丈夫」とは考えず、健診で見つかった異常影は体からの大切なサインです。気になる点があれば、ぜひ早めにご相談ください。
健康診断の異常についてよくある質問(Q&A)
- 健康診断で異常値が出たけれど、放っておいてもいいですか?
- 放置は基本的におすすめできません。健康診断はあくまでスクリーニング(ふるい分け)検査です。異常値が出たからといってすぐに病気とは限りませんが、何らかの異変や不調の前ぶれである可能性があります。
特に糖代謝や肝機能、腎機能、血圧、心電図などは、自覚症状がないまま進行してしまう「沈黙の異常」が多く見られます。早めに再検査を受けて、安心を得ることが大切です。 - 「要再検査」と「要精密検査」の違いは?
- 「要再検査」は経過観察や再確認を目的とした検査、「要精密検査」は病気の有無をはっきりさせるための専門的検査です。 たとえば、肝機能の数値が少し高いけれど、食事や飲酒などの影響が疑われる場合は再検査になります。一方で、心電図に虚血性変化や心房細動が見られる場合は、心エコーやホルター心電図などの精密検査が必要になることがあります。 どちらも大切なステップなので、自己判断せず医療機関で相談することがベストです。
- 異常値でも基準ギリギリなら大丈夫?
- 基準値を少し超えただけでも、慢性的に続くとリスクになることがあります。 たとえば、血糖値が「正常上限ギリギリ」でも、生活習慣が改善されなければ将来的に糖尿病になる可能性は高まります。重要なのは「数値の変化」と「その人の背景(年齢、家族歴、生活習慣など)」です。
- 症状がないのに再検査を受ける意味はありますか?
- あります。むしろ「症状がない今」こそ再検査を受ける絶好のタイミングです。 多くの生活習慣病や慢性疾患は、初期には症状が現れません。特に高血圧、糖尿病、脂質異常症、肝機能障害、慢性腎臓病などは、進行して初めて異変に気づくことが多い病気です。再検査は病気の早期発見・予防に直結します。
- 再検査で何も異常がなければ、それで終わりですか?
- 再検査で異常がなければ安心ですが、生活習慣の見直しや経過観察が必要な場合もあります。 再検査は"安心を確認する機会"でもあります。異常がなかった場合でも、再発予防や生活習慣の改善ポイントを把握するきっかけとしてご活用ください。
最後に
健康診断の結果で「再検査をおすすめします」と言われたとき、多くの方が感じるのは、「自分が病気なのではないか」という不安と、「まだ何も症状がないのに、病院に行くべきなのか」という戸惑いではないでしょうか。
でもどうか、その結果を「まだ大丈夫」と思って見過ごさないでください。健康診断の異常は、体からの小さなSOSです。異常値が出たということは、「今の生活習慣や体の状態に、改善の余地がある」ということの現れであり、再検査は「病気を未然に防ぐためのチャンス」でもあるのです。
自覚症状がなくても、健康診断で異常を指摘されたことには必ず意味があります。早めの再検査と適切な対応を行えば、重症化を防ぎ、健康寿命を延ばすことが可能です。
岡山市北区の表町診療所では、健康診断結果に不安を感じた方に対して、健康診断結果のわかりやすい説明、異常項目に応じた再検査や専門検査の実施、必要に応じた生活習慣のアドバイスや治療提案、定期的なフォローアップなど、ひとりひとりの健康状態とライフスタイルに合わせた診療を心がけています。
健康診断結果をお持ちのうえ、お気軽にご相談いただけます。「この数値って放っておいて大丈夫?」「このまま様子を見てもいい?」という些細な疑問でも構いません。
私たちは、地域に根差したかかりつけ医として、みなさまの健康をサポートし続けます。どうぞ、健康診断の「再検査」という機会を、"不安"ではなく、"安心"へとつなげる第一歩にしてください。